訪日7月344万人、7月として過去最高も前年比は0.1%増
日本政府観光局(JNTO)は2026年8月19日、7月の訪日外客数(推計値)を公表した。7月は3,442,100人で、前年同月比0.1%増。JNTOは「7月として過去最高を記録した」としている。
前年同月比がプラスに転じたのは4か月ぶりだ。2026年は4月が5.5%減、5月が3.6%減、6月が6.8%減と前年割れが続いていた。1〜7月の累計は24,527,200人で、前年同期比1.7%減。
7月の出国日本人数は1,191,300人で、前年同月比1.2%減だった。
総数を押し上げたのは、中国の減少とほぼ同額の増加分
7月の中国は428,200人で、前年同月比56.1%減。JNTOは「中国政府より日本への渡航を避けるよう注意喚起があった」としたうえで、スクールホリデーの押し上げはあったものの航空便の減便の影響などもあり前年同月を下回った、と説明している。
前年同月(974,564人)からの減少幅は約54.6万人。一方、中国を除いた訪日外客数は3,013,900人で、前年同月を約55.1万人(22.4%)上回った(編集部がJNTOの公表値から算出)。
つまり7月の総数は、中国の減少分を中国以外の増加分がおよそ5千人上回った結果である。「7月として過去最高」の中身は、片方の穴をもう片方がちょうど埋めた均衡だ。
累計でも構造は変わらない。1〜7月で中国以外は約278万人(14.4%)増えたが、中国は約321万人減っており、差し引きで総数は約43万人のマイナスになっている。
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17市場が7月として過去最高
市場別では韓国が894,700人(31.9%増)で最大市場となった。台湾は763,800人(26.4%増)で、JNTOは「単月として最高を記録した」「初めて70万人を超えた」と記している。米国は286,200人(3.3%増)だった。
JNTOが7月として過去最高を確認したのは、韓国、台湾、シンガポール、マレーシア、インドネシア、インド、米国、カナダ、メキシコ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ロシア、北欧地域、中東地域の17市場だ。中国のほかは、フィリピン(4.8%減)、ベトナム(2.7%減)、豪州(0.7%減)が前年同月を下回った。
この図表のデータを見る(公表23市場すべて)
| 市場 | 前年同月比 |
|---|---|
| 香港 | +54.8% |
| 中東地域 | +41.0% |
| 韓国 | +31.9% |
| マレーシア | +31.4% |
| 台湾 | +26.4% |
| シンガポール | +18.5% |
| メキシコ | +16.8% |
| スペイン | +16.0% |
| イタリア | +15.9% |
| ロシア | +15.4% |
| 英国 | +11.9% |
| インド | +10.9% |
| タイ | +10.8% |
| フランス | +9.7% |
| カナダ | +7.5% |
| 北欧地域 | +6.8% |
| ドイツ | +6.1% |
| インドネシア | +3.7% |
| 米国 | +3.3% |
| 豪州 | -0.7% |
| ベトナム | -2.7% |
| フィリピン | -4.8% |
| 中国 | -56.1% |
訪日6月315万人、6.8%減の大半は中国一国の落ち込み
あわせて読む 訪日外客数が7月として過去最高だった同じ月に、外国人の延べ宿泊者数は4.6%減っている。人数と泊数のズレは、こちらで扱っている。
7月の宿泊3.5%減、日本人3.1%減・外国人4.6%減
7月の総数は、中国の減少分を中国以外の増加分がおよそ5千人上回っただけで前年を超えた。訪日客数の全体が前年を上回るか下回るかは、いま中国一国の動きで決まっている。
裏を返せば、中国を除く市場は22.4%伸びている。中国からの客が多い事業者には厳しい7月であり、韓国・台湾・欧米が中心の事業者には過去最高の7月だった。
出典
- 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年7月推計値)」
- 日本政府観光局(JNTO)「2026年 訪日外客数(総数)」


