国内旅行消費は7兆5,361億円、11.7%増
観光庁は2026年8月19日、旅行・観光消費動向調査の2026年4-6月期(1次速報)を公表した。日本人の国内旅行消費額は7兆5,361億円で、前年同期比11.7%増となった。
内訳は宿泊旅行が5兆9,578億円(13.6%増)、日帰り旅行が1兆5,784億円(5.1%増)だった。消費額の約8割を宿泊旅行が占め、伸び率でも宿泊が日帰りを大きく上回っている。
この調査が対象にするのは、住民基本台帳から無作為に選んだ日本国内の居住者約2万9,000人である。同じ人に四半期ごと年4回たずねる方式で、訪日外国人の消費は別の調査で扱うため含まれない。
前期にあたる2026年1-3月期は、1次速報で4.8%増、その後の2次速報(2026年7月31日公表)で6.0%増へ上方改定されている。前年同期比の伸び率は、そこから11.7%へ一段広がった。今回も1次速報であり、数字は今後書き換わる可能性がある。
あわせて読む 前期(1-3月期)の内訳は、こちらで詳しく扱っている。
国内旅行消費は5.9兆円・4.8%増 伸びの主役は人数でなく単価
伸びを作ったのは人数より単価
延べ旅行者数は1億4,958万人で3.3%増だった。宿泊旅行が7,743万人(6.4%増)と伸びた一方、日帰り旅行は7,216万人(0.1%増)とほぼ横ばいだった。
1人1回当たりの旅行支出(旅行単価)は50,381円で8.2%増。宿泊旅行は76,947円(6.8%増)、日帰り旅行は21,875円(5.0%増)と、いずれも前年を上回った。
人数の伸び3.3%と単価の伸び8.2%を掛け合わせると11.8%になり、公表された消費額の伸び11.7%とほぼ一致する。消費額を押し上げたのは、人数よりも1回あたりの支出だった。
宿泊と日帰りでは構図が違う。宿泊は人数も単価も6%台で伸びた両輪型だが、日帰りは人数が止まったまま、消費額5.1%増のほぼ全量が単価5.0%増で説明できる。
| 宿泊旅行 | 日帰り旅行 | |
|---|---|---|
| 5兆9,578億円+13.6% | 旅行消費額 | 1兆5,784億円+5.1% |
| 7,743万人+6.4% | 延べ旅行者数 | 7,216万人+0.1% |
| 76,947円/人+6.8% | 旅行単価 | 21,875円/人+5.0% |
なお全体の単価の伸び8.2%は、宿泊旅行の6.8%も日帰り旅行の5.0%も上回っている。単価の高い宿泊旅行の比率が前年同期の50.2%から51.8%へ上がったためで、前年の構成比に揃えて計算し直すと伸びは6.4%になる(編集部試算)。
あわせて読む 同じ四半期の訪日消費の中身は、こちらで整理している。
訪日消費4〜6月は微増2.5兆円 客数減を単価が支え、首位は米国へ
4-6月期の国内旅行消費は7兆5,361億円で11.7%増えた。同じ4-6月期の訪日外国人旅行消費額は2兆5,096億円、0.2%増にとどまった(2026年7月15日公表)。日本人の国内旅行消費は、その約3.0倍にあたる。訪日が横ばいで足踏みするなか、日本人の国内旅行は消費額を伸ばしている。
出典
- 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2026年4-6月期(1次速報)」
- 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2026年1-3月期(2次速報)」
- 観光庁「旅行・観光消費動向調査」
- 観光庁「インバウンド消費動向調査 2026年4-6月期(1次速報)」


