夏の避暑地検索が増加、蓼科高原は277%増 アゴダ調査

新緑の森を流れる清流と、奥に連なる残雪の山並み
Photo: Joris Beugels / Unsplash
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夏の避暑地検索が増加、蓼科高原は277%増

オンライン旅行予約大手のアゴダは7月21日、2026年夏後半に向けて、国内の避暑地への宿泊検索が増えていると発表した。同社を利用する日本人旅行者の検索データを分析したもので、最も伸びたのは長野県の蓼科高原の277%増だった。

同社が「夏後半に関心が高まった避暑地」として挙げたのは、次の5カ所である。いずれも、比較的涼しい気候や豊かな自然を楽しめる高原・山岳・リゾート地域が並んだ。

順位避暑地検索数の増加率
1蓼科高原(長野)277%増
2富良野(北海道)229%増
3湯沢(新潟)202%増
4軽井沢(長野)161%増
5松本・上高地(長野)133%増

増加率は、2026年1〜3月に検索された4〜6月チェックイン分と、4〜6月に検索された7〜9月チェックイン分を比べたものだ。比較対象は検索の時期だけでなくチェックインの時期も異なるため、増加率だけで需要の規模を判断することはできない。ただ、夏の宿泊先としてこれらの地域への検索の関心が強まったことは読み取れる。

旅行先選びで高まる「涼しさ」への注目

気象庁が7月21日に発表した3か月予報では、8月は東日本と西日本で平年より高い気温が見込まれている。梅雨明け以降は厳しい暑さが続き、同日には東海の3地点で今年初めて40℃以上を観測した。猛暑が続くなか、旅行先を選ぶ際に「涼しさ」を重視する動きが注目されている。

上位に並んだのは長野・北海道・新潟の高原やリゾートだった。なかでも長野県は5カ所中3カ所を占めている。避暑地としての知名度に加え、首都圏から比較的アクセスしやすい地域が含まれていることも、関心を集めた一因と考えられる。

なお長野県では6月1日に宿泊税が始まった。県税は制度開始から3年間、原則1人1泊200円だが、軽井沢町や松本市など独自課税を行う自治体では県分が調整される。

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涼しさを求める動きは、特定の避暑地だけの話ではない。エクスペディアが6月に公表した集計では、今夏の国内旅行の検索数は前年比141%と大きく伸びた。海外旅行の検索は前年比98%で、同社のデータでは、海外旅行より国内旅行への関心が相対的に高まっている。

酷暑を避けて涼しい土地で過ごす旅は「クールケーション」と呼ばれる。アゴダも今回の発表でこの言葉を掲げており、アゴダやエクスペディアなど、旅行会社が相次いで打ち出すテーマになっている。

観光ビジネスの視点

猛暑が続く限り、夏の「涼しさ」は一時的なブームではなく、毎年発生する需要になる。宿泊検索が増えてから動いても、繁忙期の客室在庫や宿泊プランの準備には間に合わない。勝負どころは、需要が動く前の在庫と料金の設計、そして現地での移動手段や体験プログラムの整備にある。今回、長野県の地域が上位に多く入ったことは、涼しさとアクセスのよさを兼ね備えた地域に需要が集まることを示している。

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